ちょっと小首をかしげて笑うキミ。
可愛いな、ほんとうに可愛いよ。
こういうキミの写真が、欲しかったんだ。
遠征にも連れていくからね。
毎日見るからね。
誰にも見せちゃダメだよ。
ボクだけの、宝物だよ。
You're My Sunshine
***
その時、サクラ色の風が吹いた。
思わず髪をおさえようとした私を、あなたはフレームに収めてしまった。
−きゃ、ダメよ撮っちゃ。もっとちゃんとした写真を撮ってくれなきゃ。
もう、ジョーったらぁ。
−えっと。。。。ほら、すごく良く写ってるよ、フランソワーズ。
サクラの中に舞い降りた、サクラ色のキミ。。。うん、いいよ絶対。
そう言って写真を確認したあなたは、なんだかとっても嬉しそうだったわ。
穏やかな春の午後、桜が綺麗な公園をなんとはなしに歩いて、
「ちょっと写真撮らせて」そう言ってあれこれポーズをとらせようとしたのよね。
もう、私はモデルさんじゃないのよ。でも、、、、嬉しかった。
−大好きだよ。ボクのお気に入り。
その写真をみながら、あなたはそうっと呟いたわね。
誰が好きなの?私?それともその写真?お気に入りってなあに?
いたずらっぽく訊いたら、あなた困ったような顔をして。。。
好きよ−ーーーあなたの、そういうところ。
テレ屋さんで、
でもちょっとしたことでムキになったり。
この写真の私は、あなたの瞳だけに映った一瞬の姿。
決して自分では見ることのできない、あなたの中の私。
だから、これは私の宝物。
誰にも見せない、大切な時間。
Written by Anjie sama
Special Thanks!
アンジーさんのブログ Knockin' on heaven's door はこちらからドウゾ☆
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